気管支ブロッカー留置の工夫により施行し得た肺動静脈瘻に対する小児完全胸腔鏡下肺葉切除術

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  • Use of bronchial blocker during pediatric complete video-assisted lobectomy for pulmonary arteriovenous fistula

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抄録

<p>幼児以下の小児は分離肺換気が困難であることから,鏡視下手術は広く普及していない.今回我々は肺動静脈瘻を有する4歳児平均相当の体格をした7歳女児に対して,完全胸腔鏡下肺葉切除術を安全に施行し得た.分離肺換気に際して,気管挿管前に気管支ブロッカーを留置する麻酔管理を行った.気管支ブロッカーがチューブ外にあるため,気管チューブが細くても気管支鏡操作と気管支ブロッカーとが干渉せず,良好な位置を保持し得た.気管支ブロッカー留置の工夫が,良好な分離肺換気とworking spaceの確保を可能とし,小児における安全な完全胸腔鏡下肺葉切除術の実施に有用と考えられた.</p>

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