書誌事項
- タイトル別名
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- Carbohydrate Recognition Mechanism of the Mushroom Galectin ACG
抄録
<p>食用キノコの一種であるAgrocybe cylindracea(和名:ヤナギマツタケ)の子実体にはACGと名づけられたプロト型のガレクチンが含まれる。ACGは他のガレクチンと異なり、血液型A抗原やフォルスマン抗原に含まれるGalNAcα1-3Gal/GalNAcという二糖構造にも結合する。ACGの構造はS4ストランドに配置される進化的に保存された65位のAsnを欠くが(Ala65)、この欠損は本分子に特徴的な伸張したループ領域に存在するAsn46によって補われている。最近行われた部位特異的変異導入によって、このAsn46をAlaに置換したN46A変異体が上記GalNAcα1-3Gal/GalNAc二糖構造を含むオリゴ糖に選択的に結合することが示された。胡らは、Pro45がシス型で存在するという以前の観察結果から、ACGがPro45のイミド基を介し二つのコンフォメーションをとると推定した。すなわち、シス型ではβガラクトシド構造を認識し、一方トランス型では上記GalNAcα1-3Gal/GalNAc構造を認識するというものだ。この二重認識という推定メカニズムが実際に正しいことが、その後の部位特異的変異実験とX線結晶解析によって証明された。ここで注目すべきは、N46A変異体が認識しているのは非還元末端GalNAcα1-3Gal/GalNAcという二糖部分のみだということだ。「ヤヌス型」と呼べる二つの顔を持った本レクチンは、一側面では従来のガレクチンの定義を満たすが、他側面ではもはや満たさない。ガレクチンが進化の過程で逸脱する過程を構想してみた。</p>
収録刊行物
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- Trends in Glycoscience and Glycotechnology
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Trends in Glycoscience and Glycotechnology 30 (172), SJ33-SJ46, 2018
FCCA(Forum: Carbohydrates Coming of Age)
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204369027072
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- NII論文ID
- 130006319064
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- ISSN
- 18832113
- 09157352
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可