対照比較のための多変量多重比較法について

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タイトル別名
  • MULTIVARIATE MULTIPLE COMPARISON PROCEDURE WITH A CONTROL
  • タイショウ ヒカク ノ タメ ノ タヘンリョウ タジュウ ヒカクホウ ニ ツイテ

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抄録

多変量正規母平均に対する対照比較のための多重比較法について,母集団の共通な分散共分散行列を既知と仮定した下でシングルステップ法,ステップダウン法,ステップアップ法の3手法について,これまで得られた結果について総合的に議論する.シングルステップ法では指定した有意水準を正確に満たす対比較の棄却限界値を決定し,さらに検出力を定式化する.次に,母集団の個数を変化させながら決定したシングルステップ法の棄却限界値よりステップダウン法の各段階の棄却限界値を構成し,最大タイプI FWEが指定した有意水準以下となることを示す.さらに検出力を定式化し,シングルステップ法より一様に検出力が高いことを示す.また,ステップアップ法の各段階の棄却限界値は段階毎に確率と単調性に関する条件を満たすよう決定しなければならないが,一般的な決定可能性は不明であるため,或る条件の下で数値例より棄却限界値の存在を確認する.各段階の棄却限界値が決定した仮定の下で最大タイプI FWEが指定した有意水準以下となることを示し,検出力を定式化する.3手法に対して棄却限界値と検出力についての数値例を与え,その特徴を調べ,3手法を比較する.

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