中国神農架林区におけるエコツーリズムの現状 : 地元住民へのアンケート調査結果から

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タイトル別名
  • A study of the current state of ecotourism in Shennongjia Forest Region in China : A questionnaire survey of local residents.
  • チュウゴク シンドウカ リンク ニ オケル エコツーリズム ノ ゲンジョウ ジモト ジュウミン エノ アンケート チョウサ ケッカ カラ

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抄録

本研究は中国神農架林区におけるエコツーリズムの現状を把握するために,地元住民を対象として実施したアンケート調査の結果を分析したものである。アンケート調査は,エコツーリズムの導入・展開が林区の自然環境,生活環境,地域の伝統文化などに与える影響,地元住民の主たる収入源,エコツーリズムに関する認知度,エコツーリズムの展開に対する態度などをあきらかにすることを重点として行った。アンケート調査の結果に基づいて,神農架林区におけるエコツーリズムの現状を自然環境,経済,社会及び文化の4つの側面から分析した。現在,神農架林区では,エコツーリズムの導入・展開により経済発展が促進され,住民の収入が増加してきているため,エコツーリズムの更なる展開が多くの住民の願望になっている。しかし,その一方,エコツーリズム展開の自然環境と伝統文化への悪影響や自然環境と伝統文化の保護不足などの諸問題も浮かび上がってきている。よって,現在,神農架林区では,地元行政側はエコツーリズムの推進主体として,自然環境,経済,社会,文化の四者のバランスの取れた発展を求められており,自然環境と伝統文化への悪影響などの諸問題が解決できるように,適切な対策を立てることを要求されている。

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