書誌事項
- タイトル別名
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- Development of a new hypsometer which utilizes a distance meter.
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説明
樹高測定時の林内での移動を少なくして作業能率を向上させるために,直接距離測定を行わず,かつ測定のための補助的用具も必要としない「距離計を用いた1回視準式測高器(略称:J式)」を試作・試験し,その有用性を検討した。J式は従来のK式測高器と同様に距離計を利用した測高器であるが,K式が斜距離測定と角度測定を器械を持ち替えて行うのに対し,J式は1回の視準で斜距離と角度を測定できる。林地での樹高測定試験の結果,精度的には既存の測高器と遜色なかったが,効率的にはやや熟練が必要と考えられた。また,梢端を隠す周囲木や傾斜などの要因のない最適測定条件下での樹高測定試験の結果,測定距離が長く測定高が低い場合に誤差が大きくなること,最適測定条件下であればブルーメライスと同等かそれ以下の時間で測定できることなどがわかった。J式は視準角を大きくした場合に誤差が小さくなるという特徴を持ち,急傾斜地が多い日本の森林の場合,製作に必要な技術,価格などを考慮するとJ式測高器の実用可能性は十分高いと考えられる。
収録刊行物
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- 森林計画学会誌
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森林計画学会誌 20 (0), 17-46, 1993
森林計画学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204381209088
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- NII論文ID
- 110009441391
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- ISSN
- 21898308
- 09172017
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可