巻き枯らし間伐がスギ若齢人工林の林内光環境と林床木本組成に及ぼす影響 : 岩手県における事例

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タイトル別名
  • The effects of ring barking of trees on the within-stand light conditions and sapling composition in an unthinned plantation of young Sugi (Cryptomeria japonica) in Iwate Prefecture, northern Japan
  • マキ カラシ カンバツ ガ スギ ジャクレイ ジンコウリン ノ ハヤシ ナイコウ カンキョウ ト リンショウ キモト ソセイ ニ オヨボス エイキョウ : イワテケン ニ オケル ジレイ

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抄録

スギ無間伐若齢人工林1林分を対象に,巻き枯らし間伐(環状剥皮処理)の実施から5夏経過した段階での林内光環境と林床木本の繁茂状況を調査した。材積間伐率31〜39%の処理区における相対光量子束密度は,時間とともに増加したものの,無処理区での増加傾向と顕著な違いは認められなかった。また,処理区における林床植生の被度と木本本数密度は微増したものの,無処理区での傾向と同様だった。この主な原因として,処理区の相対光量子束密度は最大値でも5.6%に過ぎず,林床植生の定着に必要な光量レベルより低いことが挙げられる。巻き枯らし間伐のみによる林内光環境の改善には,少なくとも材積間伐率50%以上の処理が必要と推測される。

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