丹沢山地中津川流域における崩壊地の46年間の推移

書誌事項

タイトル別名
  • Results of forty-six year monitoring of landslides in Nakatsu River basin in Tanzawa Mountains
  • タンザワ サンチ ナカツガワ リュウイキ ニ オケル ホウカイチ ノ 46ネンカン ノ スイイ

この論文をさがす

抄録

水上保全の基礎データとして表層崩壊を長期かつ広域的に解析するために,神奈川県丹沢山地内の中津川流域(3,544.0ha)を対象とし,航空写真を用いて,1947,1959,1978,1993年の崩壊地の分布,面積,個数の推移を解析した。方法としては4時期の航空写真をオルソフォト化し,GISによりデータベース化して解析した。その結果,崩壊地の数は1947年で1,801個(合計面積709.6ha),1959年で1,544個(571.9ha),1978年で369個(70.8ha),1993年で178個(39.2ha)と推移し,分布では高標高地に残存傾向が見られた。各時点の崩壊地面積の90%以上は1947年に既存の崩壊地であり,新規発生は少ない。特に,46年間残存する崩壊地は126個あり,面積は1947年の179.4haから1993年の36.3haに減少した。今後は長期残存型の崩壊地に着目し,植生が回復しにくい箇所の地形因子を解析していく予定である。

収録刊行物

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (16)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ