アミドキシム基を含有する繊維の調製とウラン吸着性

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タイトル別名
  • Preparation of the Fibrous Adsorbent Containing Amidoxime Group and Adsorption Property for Uranium
  • 繊維状高分子吸着剤による海水からウランの採取に関する研究 I  アミドキシム基を含有する繊維の調製とウラン吸着性
  • Preparation of fibrous adsorbent containing amidoxime group and adsorption property for uranium

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説明

海水ウラン採取用繊維状吸着剤の開発を目的に,市販のアクリル繊維(7種類)にヒドロキシルアミンを反応させて,アミドキシム基を有する繊維(以下AO繊維と略記する)を調製した。赤外吸収スペクトル法による検討の結果,AO繊維では2250cm-1のシアノ基による吸収が減少し,たに3400,3320,1650,930cm-1に吸収が認められたことから,アミドキシム基の生成が確かめ新られた。AO繊維について,酸およびアルカリ吸着量ならびに酸加水分解によるヒドロキシルアミンの生成量の測定結果から,アミドキシム基以外の官能基としてヒドロキサム酸の存在を推定した。アミドキシム型の樹謄の場合は酸吸着量と銅吸着量が一致し,銅吸着量はアミドキシム基量と対応していたが,AO繊維の場合は酸吸着量と銅吸着量とは一致せず,酸吸着量とアルカリ吸着量の和と銅吸着量との間に直線関係が認められた。同一原料アクリル繊維を用いた場合,銅吸着量の多いものほどウラン吸着量は大きい値を示したが,原料アクリル繊維が異なるとウラン吸着量と銅吸着量との間に相関は認められなかった。AO繊維中,ウラン吸着量の大きいものは7日間に海水から100μg/gのウランを吸着した。

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