塩酸処理により脱アルミニウムしたモルデナイトの酸特性

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タイトル別名
  • Acidic Property of Dealuminated Mordenite treated by Hydrochloric Acid
  • エンサン ショリ ニ ヨリ ダツ アルミニウムシタ モルデナイト ノ サン ト

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抄録

塩酸処理により脱アルミニウムしたモルデナイトの酸特性について検討した結果次のようなことが結論づけられた。SiO2Al2O3モル比が約35~70の間ではモルデナイト中のA1含有量とアンモニアの昇温脱離から求めた酸量とは約1:1の対応をなすが,SiO2Al2O3比がこの範囲外では酸量とA1含有量との問には差とが生じてくる。アンモニアの平均吸着熱はSiO2Al2O3比には無関係に149±2kJ/molと0定で,酸強度はA1含有量には関係しない。モルデナイトに吸着させたプロペンの昇温脱離において,脱離生成物はモルデナイトのSiO2Al2O3比に大きく影響される。SiO2Al2O3比が小さい領域では酸点に直接吸着した吸着種から直鎖状分子を脱離生成し,SiO2Al2O3比が中程度では低重合した吸着種がクラッキングして脱離し分枝状生成物が多く脱離してくる。ブテンの異性化反応において,触媒活性は酸量が多いモルデナイトほど触媒活性は高かったが,酸強度の影響を受けるtyans-2-ブテン/1-ブテンのモル比は2と一定で,酸触媒としての酸強度とモルデナイト中の酸量とは無関係であった。

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