ビシクロオクテン環を有ずるポリアミドイミド

書誌事項

タイトル別名
  • Poly(amide imide)s from Bicyclo[2. 2. 2]oct-7-ene-2, 3, 6-tricarboxylic Acid 2, 3-Anhydride and Various Diamines
  • ビシクロオクテン環を有するポリアミドイミド

説明

7-(クロロホルミル)ピシクロ[2.2.2]オクト-5-エン-2,3-ジカルボン酸無水物(BTR-C1)と主として芳香族ジアミンを,N,N-ジメチルアセトアミド(DMA)中で反応させて,ポリアミドイミドを合成した。BTR-C1は,ビシクロ[2.2.2]オクト-7-エン-2,3,6-トリカルボン酸-2,3-無水物(BTR)と塩化チオニルとの反応で合成した。BTR-C1を,-15℃でジアミンと反応させ,ついで徐々に温度を上げて常温とし粘度の経時変化を測定したところ,3時間で一定値を得た。さらに,170℃までの昇温過程で,赤外吸収スペクトルで追跡した結果,ポリ(アミド酸)の閉環温度は130℃付近で,既報のテトラカルボン酸二無水物と比較して020~30℃高温側と移向している。極限粘度は,0.15~0.63dl/gの範瞳である。モデル物質の熱分析から熱分解反応は2段階で進み,ポリマーもほぼ同様の傾向を示した。これらのポリマーの多くは,非プロトン性極性溶媒に30%m-クレゾールに20%また一部のポリマーはギ酸にも良好な溶解性を示した。

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