アルキルテルリドの合成とその一酸化炭素との反応

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  • Preparation of Alkyl Tellurides and Their Reactions with Carbon Monoxide
  • アルキルテルリドの合成とその1酸化炭素との反応
  • アルキルテルリド ノ ゴウセイ

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抄録

ベンゼンテルロレートイオンのアクリル酸エチル,メタクリル酸エチル,アクリロニトリル,メタクツロニトリルへのMichael型付加反応により対応するアルキルフェニルテルリドが合成されることを初めて明らかにした。また,他の新規ならびに既知の方法でいくっかの新しい有機テルリドを合成した。これらの有機デルリドをLi2PdCl4またはPd(OAc)2の存在下,1~20atmの一酸化炭素(CO)と反応させるとカルボン酸とオレフィンが生成し,CO挿入はフェニル炭素側に優先して起こるが,アルキル炭素側にも起こり最高22%の収率で脂肪族カルボン酸が生成することを明らかにした。反応は以下に示す段階を経て進むものと推定した。1)有機テルリドーパラジウム(II)塩錯体の形成,2)テルル上からパラジウム上への有機基の転移(トランスメタル化)によるアリールならびにアルキルパラジウム錯体の生成,3)COの挿入によるアシルパラジウム錯体の形成とその加水分解(カルボン酸生成)ならびにアルキルパラジウム錯体でのβ-脱離(オレフィン生成)。

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