単光子計数法およびパーソナルコンピューターの組み合わせによる蛍光過渡特性の総合解析装置

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  • A unified System for the Measurement of Transient Properties of Fluorescence by Combining a Single Photon Counting Technique and a Personal Computer

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説明

単光子計数法を用いた蛍光の時間特性の総合測定装置を報告する.この装置は,製作が容易で比較的低廉な経費で実現可能という特徴を有する.<BR>蛍光減衰曲線の測定には時間相関単光子計数法を採用した.励起パルス光源として窒素を常圧で封入した自走型の放電管を自作した.蛍光寿命は,減衰曲線からコンポリューション効果を考慮したシンプレックス法による非線形最適化プログラムにより求められる.時間分解スペクトル測定は,タイムアナライザーをタイムゲートとして動作させ,単位時間当たりのパルス数をカウントし,波長スキャンを行うことで測定した.本装置では,データ積算にマルチチャンネルアナライザーよりは安価でメモリーも多いなどの利点があるパーソナルコンピューターと汎用カウンターボードの組み合わせを用いた.<BR>蛍光寿命の標準物質を用いた性能評価から,本装置は蛍光寿命を0.2ns以下の精度で測定できることが確かめられた.

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