SPR方式リアルタイム免疫センサーの開発と基本特性

  • 市川 幸子
    国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所
  • 外山 滋
    国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所
  • 碇山 義人
    国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Development and Characterization of Surface Plasmon Resonance (SPR)-based Immunosensor
  • SPR ホウシキ リアルタイム メンエキ センサー ノ カイハツ ト キホン

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説明

表面プラズモン共鳴を利用し,非標識でしかもリアルタイム検出可能な免疫センサーの開発および特性評価を行っている.最初に,SPRセンサーのセンシング部である金薄膜基板にヒトアルブミンを物理吸着あるいは共有結合による抗原固定化法で固定化し,抗ヒトアルブミン抗体との免疫反癒の応答性を比較検討した.その結果,物理吸着法では共鳴角度変化量は大きいが,測定値のばらつきがみられ抗原の脱離や抗体の吸着の可能性が示された.一方,化学結合法では再現性の良い応答が得られた.さらに,指数関数的に減少するエバネッセント波の効果的な利用を目的とした高分子膜設計を検討した.水溶性デソプンは過ヨウ素酸酸化処理を施して活性基を導入し金薄膜表面に固定化した.ついでこの金薄膜表面に化学結合により抗原(アルブミン)あるいは抗体(抗アルブミン抗体)固定化膜を調製した.抗原固定化膜を用いて抗原抗体反応を繰り返し行ったところ,抗原をデンプン膜に共有結合させて安定化させる(水素化ホウ素ナトリウム処理)ことにより繰り返し応答が得られた.

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参考文献 (15)*注記

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