アルカリ性溶液でのグリシンとクロム(III)イオンの錯生成

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  • Complex Formation of Chromium(III) Ion with Glycine in Alkaline Solution

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既報の方法で調整したグリシン概位子とするクロム(III)錯体のアルカ雌溶灘よび,この錯体溶液とpHが等しく過縣酸ナトリウ濃度も等しく,かつ濃度を適当に変えたグリシンを含諮液(以下参照溶液と記す)をそれぞれ凍結乾燥し,得られた固形物こついて錠剤法による赤外殊スペクトルを観測した。これらの実験試料以外に,さらに,90℃ において20時間加熱処理を施した錯体溶ついても同様赤撒収スペクトルを翻した。一方,加熱処理の前と後の錯液体に溶液についてKjeldahl法およびバンスライク法の化学分析を行いクロム(III)配位するアミノ基量を測定した。これらの実験結果に基づいて,<BR>i)クロム(III)1mol当たり平均約5molのグリシネートイオン配位しており,キレート化を起こしているグリシネート材ンはそのうちの1molに過ぎず他のグリシネートはカノレボキシラ基のみを介して単座配位していることが推察された。<BR>ii)錯体溶液90℃ で20時間加熱することによりキレート環のアミノ基とクロム(III)間の結合れることが認められ,カルボキシラト基のみによる輕配位となることが示唆された。

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