ジヘキシルスルホキシドによる塩酸溶液からの水銀(II),亜鉛(II)およびカドミウム(II)の溶媒抽出

DOI Web Site Web Site 参考文献15件 オープンアクセス
  • 石川 泉
    静岡大学工学部, 432-8561 浜松市城北3-5-1 現在 株式会社フジクラ基盤材料研究所, 135-8512 東京都江東区木場1-5-1
  • 佐藤 太一
    静岡大学工学部, 432-8561 浜松市城北3-5-1 Present address: Department of Materials and Metallurgical Engineering, Queen's University, Kingston, Ontario K7L3N6, Canada

書誌事項

タイトル別名
  • Solvent Extraction of Mercury(II), Zinc(II) and Cadmium(II) from Hydrochloric Acid Solutions by Dihexyl Sulfoxide
  • ジヘキシルスルホキシド ニ ヨル エンサン ヨウエキ カラ ノ スイギン 2 アエン 2 オヨビ カドミウム 2 ノ ヨウバイ チュウシュツ

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説明

ジヘキシルスルホキシド(DHSO,R2SO)のベンゼン溶液による塩酸溶液からの水銀(II),亜鉛(II)およびカドミウム(II)の溶媒抽出につき検討した。そして有機相への抽出物が赤外,ラマンおよび核磁気共鳴スペクトルにより調べられた。<BR>DHSOによる塩酸溶液からの水銀(II),亜鉛(II)およびカドミウム(II)の抽出では次のような化学平衡式が提案された。MCl2(a)+2R2SO(o)⇄MCl2·2R2SO(o),MCl-3(a)+H+(a)+3R2SO(o)⇄HMCl3·3R2SO(o),MCl2-4(a)+2H+(a)+2R2SO(o)⇄H2MCl4·2R2SO(o),ここでM=Hg,ZnまたはCdである。また,(a)および(o)はそれぞれ水相および有機相を表す。さらに塩酸からの水銀(II)の抽出において水銀濃度が高い場合には,HgCl2(a)+R2SO(o)⇄HgCl2·R2SO(o)が成立することが推論された。

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参考文献 (15)*注記

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