ビニルシランの重合によって得られるポリカルボシラン類

  • 伊藤 正義
    三井化学株式会社機能性材料研究開発セソター有機機能材料研究所
  • 岩田 健二
    三井化学株式会社機能性材料研究開発セソター有機機能材料研究所
  • 小林 峰生
    三井化学株式会社機能性材料研究開発セソター有機機能材料研究所
  • 武内 亮
    横浜市立大学理学部
  • 壁谷 俊彦
    株式会社エム・シー・リサーチセンター

書誌事項

タイトル別名
  • Polycarbosilanes Prepared by the Polymerizations of Vinylsilane
  • ビニルシラン ノ ジュウゴウ ニ ヨッテ エラレル ポリカルボシランルイ

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説明

ビニルシラン (CH2=CH-SiH3) の重合を, (1) ラジカル重合用触媒, (2) アニオン重合用触媒, および (3) 配位アニオン重合用触媒 (Ziegler-Natta触媒) を用いて行い, 得られたポリマーの構造解析とそれらの特性を調べた. 重合様式によって主鎖構造の異なる3種類のポリカルボシランが得られた. ラジカル重合では低分子量 (Mn500-1500) で無色透明の液状ポリマー [-CH2-CH (SiH3)-, -CH2-CH2SiH2-] が, またアニオン重合では構造の異なる液状ポリマー [-CH (CH3) -SiH2-, Mn500-1500] がそれぞれ高収率で得られた. 配位アニオン重合では白色固体で, 溶媒には不溶のポリマー[-CH2-CH (SiH3)-]が得られた. シリル基の特異的な反応性からそれぞれの重合機構を提案した. これらはSi-H結合を有する反応性のポリマーであるが, 空気中, 常温では安定である. また不活性ガス中, 高温で焼成することによって炭化ケイ素が得られた.

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参考文献 (29)*注記

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