陽イオン交換膜型水素イオン電極の開発と硝フッ酸酸洗浴の管理分析への応用

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タイトル別名
  • Development of H+-Selective Electrode with a Cation Exchanger Membrane and Its Application to a Control Chemical Analysis of a Pickling Solution Containing Nitric and Hydrofluoric Acids
  • ヨウイオン コウカン マクガタ スイソ イオン デンキョク ノ カイハツ ト
  • 陽イオン交換膜型水素イオン電極の開発と硝ふっ酸酸洗浴の管理分析への応用

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説明

ステンレス鋼など,高合金鋼の酸洗には硝酸とフッ化水素酸の混酸が用いられており,この酸洗浴の濃度管理にはイオンメーター法が作業性の点で最適である。この場合,フッ化水素の定量にはその解離を考慮しなければならないので,水素イオン濃度を求める必要がある。上記分析法について検討を行なった結果,つぎのことがわかった。<BR>(1)水素イオン電極の電位感応膜としては強酸性陽イオン交換膜が最適であり,水素イオン濃度測定時,フッ化水素酸および陽イオソの妨害は,酸洗液をO.05Nの硝酸で50-100倍に希釈することにより抑制できた。<BR>(2)水素イオン電極と参照電極またはフッ化物イオン電極間の電位差を測定することにより,水素イオン濃度および未解離フッ化水素酸濃度を直接定量する方法を確立し得た。この場合,化学分析値との比較精度は,それぞれo.06mol/lおよび0.05mol/lであった。

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