亜硫酸ストロンチウム結晶の形態変化過程の解明

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  • Shape Transformations of Strontium Sulfite Crystals in Metasilicate Gel
  • アリュウサン ストロンチウム ケッショウ ノ ケイタイ ヘンカ カテイ ノ カ

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抄録

ゲル内結晶成長法を用いて多種類の形態の亜硫酸ストロンチウム結晶を合成し, 結晶成長過程の観察から, 多種類の形態は結晶の成長過程における形態変化によって得られることを明らかにした. 結晶成長開始の初期段階では, すべての条件で針状結晶の集合体である球晶の亜硫酸ストロンチウムが生成したが, 球晶が成長するに伴い, 球晶の双晶を経て板状結晶のだ円球状集合体に変化する過程と, 双晶の中央部から紡錘状の単結晶に変化する過程の二系統の形態変化が起こることを確認した. さらに, 結晶形態変化が起こる条件をゲル内のイオソ積 ( [Sr2+] [SO32-] )から解明した. すなわち, [Sr2+] [SO32-] =70.5×10-6-8.06×10-6mol2dm-6の条件では球晶のままであったが, [Sr2+] [SO32-] =5.72×10-6-0.87×10-6mol2dm-6では球晶が双晶を経てだ円球状集合体に変化した. [Sr2+] [SO32-] =0.63×10-6-0.32×10-6mol2dm-6の条件下では紡錘状単結晶に形態変化することが確かめられ, ゲル内のイオン積が結晶形態変化の要因であることを明らかにした.

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