シクロヘキサノンオキシムの気相Beckmann転位に対するメソポーラスシリカ(FSM-16)の触媒作用

書誌事項

タイトル別名
  • Catalytic Properties of Mesoporous Silica (FSM-16) for Beckmann Rearrangement of Cyclohexanone Oxime in Gas Phase

この論文をさがす

説明

シクロヘキサノンオキシムの気相Beckmann転位反応に対する,均一なメソ孔(孔径約2.7mm)をもつシリカ多孔体(FSM-16)の触媒性質を,いくつかの固体酸触媒と比較しつつ検討した.その結果,FSM-16は,ε -カプロラクタム選択率が42-45%と低いものの,623Kでの5時間にわたる反応実験においても転化率(100%)および選択率の低下をほとんど見せず,長寿命であることがわかつた.ε -カプロラクタム以外の各生成物の選択率は,シリカアルミナ,X型ゼオライトおよびH-ZSM-5の場合とは異なり,シリカゲル触媒の場合に類似していた.また,FSM-16にアルミニウム成分を添加するとε-カプロラクタム選択率は約10%上昇した.FSM-16を1023K以上で焼成すると表面積は大幅に低下し,転化率も大きく減少したが,ε -カプロラクタム選択率はほとんど変化しなかった.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ