酢酸塩緩衝液中におけるメラミンの酸触媒ヒドロキシメチル化反応熱力学的見地からの考察

書誌事項

タイトル別名
  • Acid-Catalyzed Hydroxymethylation of Melamine in Acetate Buffer Discussion on the Basis of Thermodynamic Aspect
  • Studies on formaldehyde resin. XXX. Acid-catalyzed hydroxymethylation of melamine in acetate buffer - Discussion on the basis of thermodynamic aspect.

抄録

メラミンのホルムアルデヒドによるヒドロキシメチル化反応について酢酸塩緩衝液 ([CH3COOH]/[CH3COO-]=1.0) を用いてArrheniusプロットを行ない活性化パラメーターを算出し, さらに, メラミンの H+ による共役酸生成反応, 無触媒下のメラミンのホルムアルデヒドによるヒドロキシメチル化によるモノ (ヒドロキシメチル) メラミン生成反応, モノ (ヒドロキシメチル) メラミンの H+ による共役酸生成反応, および酢酸の酸解離反慈について平衡定数およびエンタルピー変化を算出した。そして, これらの熱力学的パラメーターおよびホルムアルデヒドの H+ によるヒドロキシメチルカチオン生成反応の平衡定数およびエンタルピー変化の文献値の使用により, 従来報告されている酸触媒反応機構およびもっともらしい機構について, 各素反応の正反応を律速段階と考えた場合の正および逆反応の頻度因子を算出した。この熱力学的検討の結果, メラミンのヒドロキシメチル化反応における酸触媒反応機構は, 既報の Brφnsted プロットの勾配に基づく機構を支持することがわかった。

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ