酸化マグネシウム担持白金およびニッケル触媒のエタノール水蒸気改質活性

書誌事項

タイトル別名
  • Catalytic Activities of Platinum- and Nickel-Doped Magnesium Oxide for Steam Reforming of Ethanol
  • サンカ マグネシウム タンジ ハッキン オヨビ ニッケル ショクバイ ノ エタ

この論文をさがす

説明

燃料電池に用いる燃料ガスへの改質反応として,エタノールの水蒸気改質による水素製造をとりあげた。流通式管型反応装置を用い,酸化マグネシウムに担持した白金およびニッケル(Pt/MgO,Ni/MgO)触媒の改質特性を250~500℃(523~773K)の温度範囲で研究した。Pt/MgO上でのエタノールの水蒸気改質では目的燃料である水素と,酸化炭素のほかに,メタン,二酸化炭素ならびに少量のアセトアルデヒドが生成した。白金の添加量に関しては,反応温度が低い場合には,約2wt%以上添加しても触媒活姓に及ぼす効果は小さかった。供給原料中の水素/エタノールのモル比が1のとき最大水素発生速度が得られた。Ni/MgO触媒を用いると,生成物中の水素と一酸化炭素の割合(選択率)は比較的高かったが,エタノールの分解速度そのもの(触媒活性)はPt/MgOのそれよりも低かった。Ni/MgO上では反応開始薩後から触媒表面に炭素が析出し,それによって活性が著しく低下した。Pt/MgOにNi/MgOを混合すると生成物中のメタンの割合が若干減少した。

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (9)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ