窒化ケイ素の湿式微粉砕におけるメカノケミストリー

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タイトル別名
  • Mechanochemistry on Wet Fine Grinding of Silicon Nitride Powder
  • チッカ ケイソ ノ シッシキ ビフンサイ ニ オケル メカノケミストリー
  • 窒化けい素の湿式微粉砕におけるメカノケミストリー

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説明

窒化ケイ素製のポットおよびボールを用い,種々の含水率のメタノールを媒液として非晶質,α-,β-Si3N4粉末の振動ミルによる微粉砕を行なった。Si3N4は微粉砕処理によりメタノール中に含まれる微量水分子と反応し,アソモニアが生成した。アンモニアの生成速度は非晶質>α->β-Si3N4の序列となった。また,その速度は含有される水分子の濃度に密接に関係していた。さらに,アンモニア生成反応の機構および速度論的考察がなされた。蒸留精製メタノ一ルを媒液とした粉砕処理の場合,Si,N4の比表面積は粉砕時間の増加につれて単調に増加し,比表面積の増加率はα->β->非晶質Si3N4となった。またα-,β-Si3N4は粉砕により結晶子の微細化と格子の乱れが生じ,格子問距離の増大がみられた。一方,種々の含水率のメタノール媒液中の粉砕では,比表面積は含水率の増加につれて単調に減少し,その減少率は非晶質>α->β-Si3N4の順であった。そして,IRスペクトル測定によりSi3N4の表面がSiO2に変化することが明らかになった。

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