炭化水素によるNO<SUB>X</SUB>選択還元反応におけるMFI型メタロシリケート担持Ir触媒の耐久性

  • 野島 繁
    三菱重工業株式会社広島研究所,733-8553 広島市西区観音新町4-6-24
  • 飯田 耕三
    三菱重工業株式会社広島研究所,733-8553 広島市西区観音新町4-6-24
  • 小林 敬古
    三菱重工業株式会社原動機事業本部,220-0012 横浜市西区みなとみらい3-3-1

書誌事項

タイトル別名
  • Study on the Durability of Ir Catalyst Supported on MFI-type Metallosilicates for Selective Reduction of NO<SUB>X</SUB> with Hydrocarbons
  • Study on the Durability of Ir Catalyst Supported on MFI-type Metallosilicates for Selective Reduction of NOx with Hydrocarbons.

抄録

リーン燃焼排ガス用脱硝触媒として,スチーミング処理で活性化を行ったメタロシリケート担持Ir触媒は脱硝活性が飛躍的に向上することがわかった。活性化担持Ir触媒を実用触媒としての適用性を見るために,種々の耐久性評価試験を行った。その結果,本触媒は700°Cのスチーム雰囲気およびリッチ雰囲気での強制加熱試験においては安定な脱硝活性を有する。また,ガス中にSO2が共存する場合においても活性低下は促進されない。一方,本触媒は450°C付近のリーン雰囲気ガスでは安定な活性を維持するが,500°C以上のリーン雰囲気ガスにおいて徐々に劣化が認められる。しかし,劣化した触媒を化学量論雰囲気ガスにさらすことにより容易に再生する。さらに,リーン雰囲気ガスと化学量論雰囲気ガスを交互に供給することにより,安定なリーン脱硝活性を有する特徴を持つ。<BR>リーン雰囲気で劣化した触媒は活性点であるIr金属のバルク内の結晶構造に変化がなく,表層が酸化されていることから,劣化原因はリーン雰囲気中の酸素でIr金属表層が覆われたためと考えられる。また,本被覆酸素は化学量論雰囲気ガス中の炭化水素等により容易に除去される。

収録刊行物

被引用文献 (4)*注記

もっと見る

参考文献 (6)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ