レソルシノール-ホルムアルデヒド樹脂およびα-レソルシル酸-ホルムアルデヒド樹脂ならびに関連キレート樹脂による金属イオンの吸着と分離

書誌事項

タイトル別名
  • Adsorption and Separation of Several Metal Ions on ResorcinolFormaldehyde Resin, α-Resorcylic Acid-Formaldehyde Resin and the other Chelating Resins
  • レソルシノール‐ホルムアルデヒド樹脂およびα‐レソシル酸‐ホルムアルデヒド樹脂ならびに関連キレート樹脂による金属イオンの吸着と分離

抄録

フェノール-ホルムアルデヒド系樹脂におけるキレートイオン交換樹脂の特性を調べるため,レソルシノール-ホルムアルデヒド樹脂,α-レソルシル酸-ホルムアルデヒド樹脂(α-RA樹脂)およびそれら樹脂に関連した樹脂を合成し,平衡法およびカラム法を用い,これら樹脂に金属イオンを吸着させた。さらに,樹脂のpH滴定曲線や見かけの電離定数を求め,樹脂中の交換基の電離性についても調べた。平衡法において,α-RA樹脂を除くすべての樹脂はつぎのような金属イオン吸着性をもつ。<BR>Pb2+≅Cu2+>>Zn2+≅Ni2+>Ca2+>Mg2+>>K+>Na+<BR>α-RA樹脂はつぎのようである。<BR>Pb2+≅Cu2+>Ca2+≅Mg2+>>K+>Na+<BR>カラム法では,各樹脂とも平衡法で得られた特性と似た特性を示した。また,α -RAカラムを用い,高濃度塩化ナトリウム水溶液中からCa2+,Mg2+ の選択的吸着を行なうことができた。見かけの電離定数,pH滴定曲線および0.1moll・dm-3水酸化カリウムを用いた樹脂の総イオン交換容量と0.05mol・dm-3炭酸ナトリウムを用いたイオン交換容量の比較から,樹脂中の交換基の電離性は単量体のときの電離性と異なっているものと推察できた。

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被引用文献 (1)*注記

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