書誌事項
- タイトル別名
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- Coprecipitation of Mercury(II) with Bismuth(III) Hydroxide
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説明
硝酸ビスマス(III)に水酸化ナトリウムを添加したとき生成する水酸化ビスマス(III)による水銀(II)の共沈を研究した。この共沈に対するハロゲン化物イオン,アミノ酸,硫黄原子を含む有機化合物の影響を検討した結果,含硫有機化合物の存在下で水銀(II)の共沈率は広いpH範囲において高い値を示すことを見いだした。とくに,システィン,チオ尿素,チオナリドが右効であり,1×10-4mol/lの添加によって水銀(II)はpH6~10においてほぼ100%共沈した。これを水銀(II)の濃縮に応用した。5×10-9molの水銀(II)を含む試料液2~5lにチオ尿素を添加し,pH8~9で水酸化ビスマス(III)を沈殿させ,1戸別し,濃硝酸に溶かして水銀(II)を100mlの溶液中に回収した。平均回収率は21の場合96.4%(n=5),51の場合93.0%(n=5)であった。10-3mol/l以上のリン酸イオンと10-7mol/l以上のシアン化物イオンは妨害した。
収録刊行物
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- 日本化学会誌(化学と工業化学)
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日本化学会誌(化学と工業化学) 1985 (9), 1710-1714, 1985-09-10
公益社団法人 日本化学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204390740224
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- NII論文ID
- 130004158262
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- ISSN
- 21850925
- 03694577
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可