エチレングリコールからのグリゴールアルデヒド生成反応における銅-亜鉛触媒の寿命に対する酸素の微量添加効果

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  • Effect of a Small Amount of Oxygen on a Life of Cu-Zn Catalyst in the Formation of Glycolaldehyde from Ethylene Glycol

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エチレングリコール(EG)からのグリコールアルデヒド(GA)の合成反応をCu-Zn系触媒により常庄固定床流通式で研究した.Cu-Zn(モル比1:1)を高温で焼成すると選択性がやや向上した.EGと水蒸気の混合ガスを導入すると触媒活性が100時間以内に顕著に低下した.通常の酸化脱水素の反応条件ではGA選択性が低下するが,酸素をEGに対し微量の(1-5)×10-2モル量添加するとGA選択性を低下させずにしかもEG転化率が維持されることを見いだした.さらに,Cu-Znをα-アルミナに担持することにより反応中物理的に安定した触媒を得,600時間以上安定的にGAが合成できることがわかり,EGからのGA合成の工業的方法を確立した.X線回折や示差熱重量分析等により,反応活性が高い状態ではゼロ緬の銅のほかに酸化された銅の存在が観測された.

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