1-ナフチルアミンの電解重合による薄膜作製および膜の電気化学的挙動

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  • Preparation of Thin Films by Electropolymerization of 1-Naphthylamine and Their Electrochemical Properties
  • 1 ナフチルアミン ノ デンカイ ジュウゴウ ニ ヨル ハクマク サクセイ オ

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抄録

1-ナフチルアミンをアセトニトリル溶液中で電解酸化することによって,電極上に電解重合膜(ポリ(1-ナフチルアミン)(PNA))が生成することがわかった,PNA膜は,支持電解質のみを含む水溶液およびアセトニトリル溶液中で可逆な酸化還元応答を示し,電気化学的に活性であった。0.2=mol.dm-3過塩素酸ナトリウムを含む水溶液(pH1.0)およびアセトニトリル溶液中での式量酸化還元電位(Eo')の値は,それぞれ0.22および0.15Vvs.(飽和塩化ナトリウムカロメル電極)であった。水溶液中において,Eo'vs.pHプロットは直線となり,その勾配は約-57mV/pHであることから,PNA膜の電極反応には水素イオンと電子が1対1で関与していることが明らかになった。膜の電気伝導度は10-7~10-6S.cm-1であった。PNA膜の赤外吸収スペクトル測定の結果およびPNA膜が水溶液中で電気化学的に活性であり,しかもその酸化還元応答がpHに依存するという事実から,PNAはアミノ基に対して1,2-位および/あるいは1,4-位でC-NH-CおよびC=N-C結合で重合した構造になっていると推定された。

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