解体コンクリートによる二酸化炭素の固定

  • 黒田 泰弘
    清水建設(株) 技術研究所生産技術開発センター
  • 菊地 俊文
    清水建設(株) 技術研究所生産技術開発センター

書誌事項

タイトル別名
  • Uptake of Carbon Dioxide in the Demolished and Crushed Concrete
  • カイタイ コンクリート ニ ヨル ニサンカ タンソ ノ コテイ

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説明

本研究では,解体コンクリート中のセメント水和物の炭酸化によるCO2の固定について検討した。モルタル片およびコンクリート片を用いた曝露試験を行って,粒径や曝露条件がCO2の固定に及ぼす影響を調べ,粒径が小さく,乾湿を繰り返した場合に,CO2の固定が著しく速くなることを示した。また,複数の中間処理工場から入手した再生砕石RC40の試験結果より,コンクリート塊を破砕して得られた1tonのRC40が結果的に固定しているCO2量を11kg-CO2程度と推定した。この結果をもとに鉄筋コンクリートのLCCO2を試算すると,CO2の固定量を考慮した場合はしない場合に比べて5.5%程度LCCO2が小さくなり,LCCCO2を試算する場合には,解体コンクリートによるCO2の固定量を考慮した方が合理的なことがわかった。

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