脳血管攣縮に対する塩酸パパベリン動注療法における合併症

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  • Complications on Intraarterial Infusion of Papaverine for the Treatment of Cerebral Vasospasm

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くも膜下出血後の症候性脳血管攣縮に対し, 塩酸パパベリン動脈内注入療法(PPV動注)を48例92病変に施行した.そのなかでPPV動注による一過性, あるいは永続的神経脱落症状をきたした10症例を分析し, PPV動注における合併症とその対策について考察した.0.4%(80mg/20m/)以上の高濃度投与群で神経脱落症状は多く認められ, 内頸動脈先端部での注入における至適濃度は0.4%と考えられた.しかしながら, その至適濃度のPPVを動注しても血管攣縮による虚血症状が改善しない症例は存在し, 今後は経皮的血管形成術(PTA)を併用していくことで有益な治療法になることが期待される.

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