脳梗塞の急性期治療

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  • Treatment of Acute Brain Infarction

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抄録

現在の脳梗塞治療は,脳浮腫,出血性梗塞,脳ヘルニアなどの二次的病態の治療や再発予防,全身管理が中心である.脳卒中集申治療室での管理は予後を好転させる.最近の大規模臨床試験により,発症3時間以内の組織プラスミノーゲン・アクテベータ静脈内投与の有効性が証明された.虚血性ペナンブラを含む虚血病巣の超急性期診断法として,diffusion MRIの臨床応用が進みつつある.各種脳保護薬や低脳温療法については,すでに臨床検討の段階にある.これらの有望な治療を実効あるものとするために,早期診断・治療の重要性に関する患者・家族や医療従事者への啓蒙・教官と,脳卒中救急医療体制の確立とが急務である.

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