書誌事項
- タイトル別名
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- Role of Measurements of Probing Depth and Attachment Level in Periodontal Patients
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説明
プロービングデプスとアタッチメントレベルは, 臨床指標としてよく用いられる。本研究では, メインテナンスに移行した歯周病患者における, プロービングデプスとアタッチメントレベル計測の臨床的な意義を検討した。メインテナンス期にある193名の歯周病患者 (平均年齢 ; 61.7歳, 男性77名, 女性116名) を対象にした。プロービングデプスとアタッチメントレベルを, 1歯6点法で計測し, 年齢, 性別, プロービング時出血および動揺の有無との関連を評価した。1人あたりの平均プロービングデプスとアタッチメントレベルは, それぞれ1.89mmと2.75mmであった。アタッチメントレベルでは年齢との相関 (r=0.36, p < 0.001) が認められたが, プロービングデプスと年齢の間には, 相関はなかった。また, 出血のある部位のプロービングデプスとアタッチメントレベルの平均値は, 出血のない部位よりもそれぞれ大きな値となった (p < 0.001)。さらに, 重回帰分析から, 歯の動揺度に対するアタッチメントレベルの影響力が, プロービングデプスより大きいことも示された。これらの結果は, プロービングデプスは歯周病の活動性を, アタッチメントレベルは歯周病の重症度を示す指標であることを示唆している。歯周状態の把握は, 活動性と重症度の両面から考慮されるべきなので, プロービングデプスとアタッチメントレベル双方の測定がメインテナンス時に不可欠である。
収録刊行物
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- 日本歯周病学会会誌
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日本歯周病学会会誌 46 (4), 253-258, 2004
特定非営利活動法人 日本歯周病学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204412660096
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- NII論文ID
- 10014078751
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- NII書誌ID
- AN0019129X
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- ISSN
- 1880408X
- 03850110
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可