空置バイパス術後慢性期に破裂を来した両側膝窩動脈瘤症例
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- 岡崎 仁
- 広島赤十字・原爆病院外科
書誌事項
- タイトル別名
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- Rupture of Bilateral Popliteal Aneurysms after Exclusion and Bypass
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説明
症例は76歳男性.71歳時に両側膝窩動脈瘤(最大径右4.5 cm,左5.5 cm)による末梢動脈塞栓症により血栓除去および空置バイパス術を行った.経過観察中,空置瘤の縮小はみられず,術後約5年で両側膝窩動脈瘤周囲に血腫と仮性動脈瘤形成を認めた.神経圧迫症状なども認めたため,空置動脈瘤切除術を行った.膝窩動脈瘤の空置バイパス術は広く行われている術式であるが,瘤径の拡大が約30%にみられると報告されており,可能であれば瘤切除・置換手術の方が望ましい.空置した場合も入念な経過観察と拡大傾向を認めた場合はタイミングを失うことなく二期的切除に踏み切るべきと考えられる.
収録刊行物
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- 日本血管外科学会雑誌
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日本血管外科学会雑誌 19 (3), 529-532, 2010
特定非営利活動法人 日本血管外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204414317696
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- NII論文ID
- 130004490312
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- ISSN
- 1881767X
- 09186778
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可