感染性左総腸骨動脈瘤にリファンピシン含浸人工血管で再建術を施行した1例
書誌事項
- タイトル別名
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- Infected Pseudoaneurysm of the Left Common Iliac Artery Treated by In Situ Graft Replacement Using a Rifampicin-soaked Dacron Graft
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説明
要 旨:感染性腹部大動脈瘤は稀な疾患であり,診断,術式,抗生剤投与を含めた周術期管理に関して議論の余地がある.今回われわれが経験した症例は糖尿病,狭心症等の既往のある67歳男性の感染性左総腸骨動脈仮性瘤であった.左大腿部膿瘍を機に長期入院加療を受けていたが改善せず,血管造影,CT等の精査を施行した.その結果,巨大な左総腸骨動脈瘤を認めたため緊急手術を行った.手術は全身麻酔下に左総腸骨動脈瘤の切除,感染組織の掻爬と洗浄を行い,血行再建はin situで,リファンピシン含浸人工血管を使用して行った.また大網充填も,人工血管を周囲組織と隔絶するように併せて行った.術後1カ月抗生剤静脈内投与のあと感染兆候,炎症所見が陰性化したことを確かめ退院となった.現在術後1年になるが経過は良好である.
収録刊行物
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- 日本血管外科学会雑誌
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日本血管外科学会雑誌 22 (1), 29-32, 2013
特定非営利活動法人 日本血管外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204415404288
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- NII論文ID
- 130004490466
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- ISSN
- 1881767X
- 09186778
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可