ステントグラフト挿入13カ月後にステント脚の中枢側migrationをきたした腹部大動脈・総腸骨動脈瘤の1例

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タイトル別名
  • A Case of Delayed Graft Leg Proximal Migration 13 Months after Endovascular Repair for the Aneurysms of Abdominal Aorta and Bilateral Common Iliac Arteries

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説明

<p>腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術におけるtype Ibエンドリークは腹部大動脈瘤の破裂の原因となる合併症である.症例は74歳男性.両側総腸骨動脈瘤を合併した腹部大動脈瘤に対して,先行して両側内腸骨動脈をコイル塞栓した後に,ステントグラフト内挿術を施行した.術後13カ月の診察にて腹部正中部に拍動性の瘤を再触知し,造影CTにてステント右脚の右総腸骨動脈瘤内への中枢側逸脱およびtype Ibエンドリークを認めた.術後19カ月の造影CTにて逸脱の増悪およびtype Ibエンドリークの増大が見られたため,ステントグラフト再内挿術を施行した.右総大腿動脈からアプローチし,ステント右脚から右外腸骨動脈にかけてグラフト脚を再挿入した.術後4カ月の造影CTでエンドリークの消失が確認された.ステント脚の逸脱によるtype Ibエンドリークの報告は少ないため,文献学的考察を含めて報告する.</p>

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