担体付酸化ウラン触媒の構造と一酸化炭素酸化活性

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  • Structure of the Supported Uranium Oxide Catalytic and Catalytic Activity for Oxidation of Carbon Monoxidet

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説明

酸化ウラン-シリカおよび酸化ウラン-アルミナ触媒についてその触媒構造とCO酸化反応活性との関係を検討した。その結果つぎの結論が得られた。<BR>(1)アルミナに担持した触媒と対照的にシリカに担持した触媒のCO酸化活性はきわめて小さい。その理由は主として後者の場合には触媒成分の出発物質として用いたウラニル化合物が触媒調製過程中に酸化ウランに分解し難いことによる,(2)CO酸化反応速度は近似的にCOに一次,02に0次であった。また触媒のCOによる還元および02による再酸化をパルス法で観測した結果などをあわせて考察してrCO酸化がつぎのような触媒の酸化還元サイクルで進行していると理解された。U308+→U307+Coz(触媒還元過程),U307+H202-→U308(触媒酸化過程)。(3)一般的にいって,シリカおよびアルミナとも触媒調製過程中に酸化ウランあるいはウラニル化合物と結合しやすい4焼成後の触媒中にはいずれの場合にも種々のウラン化学種が含まれるが,CO酸化に対する活性種はアルミナ上に分散した酸化ウランと酸化ウラン-アルミナ化合物にかぎられると総括された。

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