書誌事項
- タイトル別名
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- Effect of Bis(2-chloro-1-methylethy)ether on Cationic Polymerization of Styrene
説明
シクロヘキサン中の五塩化アンチモンによるスチレンのカチオン重合において,ビス(2-クロロ-1-メチルエチル)エーテルを少量添加すると,重合速度は無添加にくらべ低下するが,重合度はいちじるしく増加し,P=1800のポリスチレンが得られた。この反応の見かけの活性化エネルギーは7.7kcal/molである。<BR>ビス(2-クロロ-1-メチルエチル)エーテルは五塩化アンチモンと安定なコンプレックスを形成し,このコンプレックスは熱すると解離し,クロロイソプロピルカルボニウムカチオン(Cl-CH2CH-CH3)とオキソニウムアニオン(Cl-CH2-CH(CH3)O→bSCl5)が生成し,このカルボニウムカチオンが,重合の開始を行なうものと考えられる。この場合アニオンは安定であるため,高分子量のポリスチレンが生成するものと思われる。
収録刊行物
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- 日本化学会誌(化学と工業化学)
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日本化学会誌(化学と工業化学) 1972 (9), 1724-1727, 1972-09-10
公益社団法人 日本化学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204417414016
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- NII論文ID
- 130004154307
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- ISSN
- 21850925
- 03694577
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可