書誌事項
- タイトル別名
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- Potentiometric Measurements of the Hydrogen Ion Concentrations at Constant Ionic Strength
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説明
酸性領域,高イオン強度における本素イオン濃度を測定するために,液絡のあるガラスー比較電極対の校正?いて検討した。pH標準液晦定レたpHスケールに基づくpH値(pHm)と真の水素イオン濃度(h)との間の関係は,pH.=M・ph+C(ここで,ph=-logh)で表される。従来,最小二票直線の経験係数として取り扱われているM値は,塩橋液と二つのpH標準液の間の液間電位差に関係した因子である。三つの緩衝系(強酸,酢酸,二水素リン酸塩)について,0.1~3.Omol・dm-3(KCl,NaCl,KNO3)のイオン強度におけるM値は,1.008±0.002であった。イオン強度と支持電解質の種類に依存するC値は,水素イオン活量係数(yH)および塩橋液と試料液の間の液間電位差(E)の関数である。塩酸について,MとCの値から計算したlogyH+(ΔE/S)(Sはガラス電極の応答勾配)の値は,液問電位差に関する既報の値と±0.01pH単位以内で一致した。弱酸のC値は,使用する解離定数の不確かさによって直接左右されることに注意すべきである。最初に提案された検量線pH.=ph+Aは,比較的狭いpH範囲でのみ利用できる近似関係である。中性塩の添加による強酸めpH値の減少,すなわち中性塩効果は,イオン強度の増大にともなうC値の減少によって説明される。
収録刊行物
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- 日本化学会誌(化学と工業化学)
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日本化学会誌(化学と工業化学) 1989 (12), 2028-2034, 1989-12-10
公益社団法人 日本化学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204417658880
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- NII論文ID
- 130004060703
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- ISSN
- 21850925
- 03694577
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可