書誌事項
- タイトル別名
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- Reactions of Some Benzene Derivatives with Copper(II) Nitrate in Acetic Anhydride
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説明
無水酢酸中40℃でベンゼン誘導体の硝酸銅(II)によるニトロ化を調べ,ニトロ化合物の収率はベンゼン,トルエン,エチルベンゼン,アニソール,m-キシレンではそそれ63,86,85,77,82%(硝酸銅(II)基準)であり,ベンゼン環のアセトキシル化も起こる o-およびP-キシレンでは低く,クロロベンゼン,ニトロベンゼンでは0であった。ニトロ化の配向性は硝酸一酢酸中のニトPt化と類似していた。o-キシレンの反応で,低温で中間体4-アセトキシ-1,2-ジメチル-1-ニトロ-2,5-シクロヘキサジエン[1]が得られた。[1]の熱分解,無水酢酸中およびアセトニトリル中での分解結果から,環アセトキシル化物の生成経路が明らかとなった。上記結果から,硝酸銅(II)-無水酢酸系では硝酸アセチルがニトロ化活性種と推定した。
収録刊行物
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- 日本化学会誌(化学と工業化学)
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日本化学会誌(化学と工業化学) 1976 (4), 642-644, 1976-04-10
公益社団法人 日本化学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204418274304
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- NII論文ID
- 130004155597
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- ISSN
- 21850925
- 03694577
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可