スチレン-ジビニルベンゼン乳化共重合体をスルホン化した微粉末陽イオン交換樹脂から合成したポリプロピレン系不均質陽イオン交換膜

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タイトル別名
  • Heterogeneous Cation Exchange Membranes Synthesized by the Sulfonated Emulsion Copolymers of Styrene/Divinylbenzene and Polypropylene
  • 不均質イオン交換膜 II  スチレン‐ジビニルベンゼン乳化共重合体をスルホン化した微粉末陽イオン交換樹脂から合成したポリプロピレン系不均質陽イオン交換膜

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説明

スチレンとジビニルベンゼンの乳化共重合体をスルホン化することによって得られた球状,微粉末の強酸性陽イオン交換樹脂からポリプロピレン系不均質強酸性陽イオン交換膜を合成し,陽イオン交換樹脂の橋かけ度が膜性能におよぼす影響について検討した。<BR>陽イオンが陽イオン交換樹脂中に拡散透過してゆくのが非常に困難であるとされている高橋かけ度(橋かけ度15,20)のスチレン-ジビニルベンゼン乳化共重合体系陽イオン交換樹脂(粒径0.1μ 以下)から合成したポリプロピレン系不均質陽イオン交換膜はイオン輸率が高く,比抵抗が非常に小さく,膜性能バランスがよくとれていることが明確となった。<BR>また,ポリプロピレン系不均質陽イオン交換膜では,陽イオン交換樹脂表面と膜の後処理によってポリプロピレン層と陽イオン交換樹脂粒子との界面に形成される微細なcavityが非常に重要な役割をはたしているものとの考えに達した。

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