メチルイソブチルケトンを用いる鉄(III)-1-ピロリジンカルボジチオ酸キレートの溶媒抽出ポーラログラフィー

書誌事項

タイトル別名
  • Polarographic Behavior of Iron(III)-1-Pyrrolidinecarbodithioate Chelate in Methyl Isobutyl Ketone
  • メチルイソブチルケトンを用いる鉄(III)‐1‐ピロリジンカルボジチオ酸キレートの溶媒抽出ポーラログラフィー

説明

鉄(III)イオンを1-ピロリジンカルボジチオ酸テトラエチルアンモニウム(Et4Npcd)をキレート試薬として,メチルイソブチルケトン(MIBK)を抽出溶媒としてクエン酸緩衝液から抽出したところ,pH4.0以上で定量的に抽出された。<BR>抽出液に支持電解質だけを加える非水溶媒ポーラログラフ法により,抽出種について検討した結果,鉄(III)-1-ピロリジンカルボジチオ酸キレート(鉄(III)pcdキレート),Et4Npcd,クエン酸がともに抽出されており,鉄(II)pcdキレートが共存していないことが確かめられた。また抽出液中で鉄(皿)pcdキレートおよびEt4Npcdが徐々に分解することが明らかとなった。<BR>無水MIBK中で鉄(III)pcdキレートをポーラログラフ法により検討したところ,白金電極で鉄(五)キレートへの還元波のみならず,鉄(IV)キレートへの酸化波がみられた。

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