白金黒電極上にエタノールから生ずる新しい型の吸着種

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  • A New-type Surface Species Formed from Ethanol on Platinized Platinum Electrodes

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説明

1mol/1水酸化カリウム溶液からエタノールの開路吸着によって裸の白金黒電極上に生ずる吸着物の陽極酸化と陰極還元に対する挙動を検討した。エタノールから生ずる吸着種のには,従来知られているO型とCH-ev型の吸着種とは異なる挙動をとる新しい型の吸着種がある。この吸着種は0型吸着種と同じように酸化されやすいが,陰極還元されるとCHα型吸着種と同様に脱離する。開路でエタノールから吸着物が生ずる場合には,温度が低いとO型吸着種よりむしろこの新しい型の吸着種が生じやすく,エタノール濃度が大きいとCH-α型吸着種が生じやすい。温度が-3℃,エタノル濃度が約0.01mol/1以下の場合には,エタノールから生ずる吸着物の大部分がi新しい型の吸着種と吸着水素であり,その二つの吸着物の酸化電気量は吸着時間に関係なくほぼ等しい。-方,この新しい型の吸着物をブランクの1m。i/l水酸化カリウみ溶液中で陽極酸化すると酢酸イオンが生ずる。これらの事実およびエタノ,-ルから吸着物が生ずるさいの可能な反応と吸着物の酸化反応とを南わ母て考察すると,i分子のエタノールから生ずる吸着水素原子の数は2であり,したがって,,新しい型の吸着種はCHsCHOadであると結論される。

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