酸化スズ結晶の気相成長

書誌事項

タイトル別名
  • Vapor Phase Growth of Stannic Oxide Crystals
  • 酸化すず結晶の気相成長

説明

SnO2粉末に金属スズまたは黒鉛の粉末を混合した原料を磁製ルツボに入れ,1200。Cに昇温した電気炉中に直接入れて加熱すると,生成したSnO蒸気がルツボとふたの間隙から流入する空気によって酸化し,比較的短時間にSnO2針状結晶が生成した。<BR>前者では,1200。CにおけるSnOの蒸気圧は結晶生成に適当な値と考えられるが,後者では熱力学的計算から1atm以上のSnO蒸気圧が得られたので,黒鉛粉末による還元速度が律速となり,SnO蒸気圧が結晶生成に適当な値まで低下したものと思われる。得られた結晶の比重は低く,6,12~6,29であったeこれを550℃で1時間加熱すると比重が増加した。結晶の電気抵抗は最初の550。Cまでの加熱で大きく変化し,その後は加熱,冷却をくり返してもほぼ安定した抵抗値を示した。安定化後の室温での比抵抗は50~100Ω-cmで,その活性化エネルギーは0.11~0.15eVとなり,非金属的伝導性を示した。<BR>Sb2O2-を添加した原料から生成した結晶は灰青色となり,安定化後の室温での比抵抗は2.4×10-8Ω-cmで,その温度変化率は2.3×106Ω-cm1。cとなり,金属的伝導性を示した。

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被引用文献 (1)*注記

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