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- 国枝 博信
- 横浜国立大学工学部応用化学科
書誌事項
- タイトル別名
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- The Mechanism of Dissolution of Water-soluble Polymer------Partially Acetylated Poly(vinyl alcohol)------in Water
説明
ポリビニルアルコールの部分アセチル化物(PVA-Ac)水溶液は非イオン性界面活性剤水溶液と同様に温度上昇により曇点を示し,曇点以上の温度で2相分離を起こす。また塩類添加によって同様な曇点降下効果を示すことがわかった。PVA-Ac一水系の溶解度の温度変化を示す相平衡図は高分子の重合度によりほとんど変わらない。さらに水溶液の蒸気圧は高分子の溶解によってほとんどさがらずRaoultの法則にもしたがわず,溶液があたかも水相と水和した高分子の混合物めような熱力学的性質を示すことが確かめられた。これらの事実は水溶性高分子に水が水和し溶けこんで高分子相を形成し,つぎにその水和高分子相が微視的な転相類似の現象を起こして水連続相となり,これが水と混合した模型とよく一致した。
収録刊行物
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- 日本化学会誌(化学と工業化学)
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日本化学会誌(化学と工業化学) 1974 (6), 1134-1137, 1974-06-10
公益社団法人 日本化学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204419167360
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- NII論文ID
- 130004155042
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- ISSN
- 21850925
- 03694577
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可