アンモニア触媒下におけるクレゾール類とホルムアルデヒドの反応のNMRによる研究

書誌事項

タイトル別名
  • NMR Study on the Reaction of Cresols with Formaldehyde Catalyzed by Ammonia

説明

二官能性フェノールとしての-クレゾールおよびP-クレゾールを用いたアンモニアレソールの生成について,とくにその含窒素化合物の挙動に注目しながら,NMRを用いて反応を追跡した。その結果,いずれのクレゾールの場合もアンモニアレソールとしての初期生成含窒素化合物はトリベンジルアミン型第三級アミンとみられ,これがジベンジルアミンおよびオキサジン化合物へと移行していくと考えられる。したがってNMR解析の結果から求められる反応時間に対する分子量の変化をみると,反応初期の分子量は大きいが,その後次第に減少し,ついで縮合が進行するとふたたび分子量が増加する傾向がみられる。<BR>o,p-クレゾールの反応性については,p-クレゾールの反応速度が速い。o-クレゾールにおけるオルト位とパラ位の反応牲については,赤外吸収スペクトルおよびNMR所見の結果,オルト位にまず含窒素化合物の付加が生じるものと考えられる。

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