住宅での使用実態を考慮した家庭用光源商品の切り替え対策の環境的・経済的評価
書誌事項
- タイトル別名
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- Environmental and Economic Valuations of Conversion Measure of Lighting Bulbs Using Household Data
- ジュウタク デ ノ シヨウ ジッタイ オ コウリョ シタ カテイヨウ コウゲン ショウヒン ノ キリカエ タイサク ノ カンキョウテキ ・ ケイザイテキ ヒョウカ
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説明
本稿では,ライフサイクルアセスメント,ライフサイクルコストの各手法を用いて各種光源商品の比較を行うとともに,住宅の光源商品をLED光源に切り替えた場合の環境的・経済的評価を行った。<BR>対象とする照明光源商品は,白熱電球,電球形蛍光ランプ,電球形LEDランプ,環形蛍光ランプ,直管蛍光ランプ形LEDランプである。本来であれば,環形蛍光ランプからの切り替えは環形のLEDランプを用いるが,2011年12月時点において該当する商品数が少なかったため,直管蛍光ランプ形LEDランプのデータを代用した。先ず,光源商品の販売データを用いて,光源商品別のライフサイクルCO2を算出した。このとき,商品機能として各光源商品の定格寿命および全光束を統一した。<BR>その結果,電球形LEDランプは,白熱電球に比べて約78%のCO2削減効果がみられた。一方,直管蛍光ランプ形LEDランプについても同様に評価を実施したが,環形蛍光ランプからの切り替えによる効果は殆どみられなかった。次に,名古屋市を対象として光源商品の使用実態を調査するとともに,これを踏まえた,LED光源への切り替えによるCO2削減効果とコスト低減効果を試算した。その結果,CO2排出量は一戸あたり年間41~73kg,コストは年間2,160~3,800円の削減が可能であった。また,居住室の使用時間の短縮による CO2排出量の変化量を評価した結果,環形蛍光ランプは,LED光源に切り替えるよりも使用時間を短縮した方が,CO2削減効果が高いことがわかった。<BR>以上より,光源商品の種類によって,光源の切り替え,使用時間の短縮等の対策の実施方法が異なってくることが明らかになった。
収録刊行物
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- 環境科学会誌
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環境科学会誌 25 (5), 367-377, 2012
社団法人 環境科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204420698112
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- NII論文ID
- 10031117686
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- NII書誌ID
- AN10165252
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- ISSN
- 18845029
- 09150048
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- HANDLE
- 20.500.14094/90001713
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- NDL書誌ID
- 024016775
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可