富士五湖西湖におけるミズムシ<i>Asellus</i> (s. str.) <i>hilgendorfi</i> Bovallius (Asellidae; Isopoda) の水平分布

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タイトル別名
  • 富士五湖西湖におけるミズムシAsellus (s. str.) hilgendorfi Bovallius (Asellidae ; Isopoda)の水平分布
  • フジゴコ サイコ ニ オケル ミズムシ Asellus s str hilgendorfi Bovallius Asellidae Isopoda ノ スイヘイ ブンプ

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説明

西湖湖底に生息するミズムシ類の水平分布と生息密度、現存量などを明らかにし、過去のデータと比較することにより、湖底環境の変化を推測することを目的として、2009年3月に湖全域にわたる水平分布調査を行った。全18調査地点のうち、Asellus (s. str.) hilgendorfi Bovallius が捕獲されたのは7地点で、最大1170±1054匹/㎡ (St.7;水深29.6m) であった。捕獲された地点のうち、最も水深の深い地点は58.0m (St.10;119±68匹/㎡) で、浅い地点は29.6mであった。密度の高い地域は湖中央部の北岸に集中していた。Miyadi (1932) の報告と比較すると、A. hilgendorfi の水深分布が近年、水深60m 以深では分布しなくなったこと、分布域が狭くなっていること、最大個体数密度も浅いほうにシフトしていること、などが明らかとなり、60m 以深の湖底環境に変化が生じていることが示唆された。

収録刊行物

  • 環動昆

    環動昆 21 (4), 231-237, 2010

    日本環境動物昆虫学会

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