高齢者介護施設における長期の経口補水療法実施の安全性と有効性に関する検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Study on the safety and efficacy of a long-term oral rehydration therapy in the elderly in geriatric nursing homes
- Use of the therapy for 30 days in the subjects without dehydration
- -非脱水症例を対象にした30日間の実施-
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説明
【目的】非脱水症の高齢者における、長期間の経口補水療法(ORT)の安全性および有効性を検証する。【対象および方法】対象者は、高齢者介護施設に入所している非脱水症の高齢者とした。研究デザインは、複数施設におけるランダム化割り付け比較試験とした。ORTによる介入を実施しないコントロール群(CN群、41名)と、介入を実施する介入群(OS群、41名)とした。OS群では、30日間継続的に経口補水液を1日当たり500~1,000mL摂取させた。【結果】OS群における安全性は、(1)合併症、(2) vital signおよび喫食率への影響、(3)血液学的所見の異常、が認められなかったことより証明された。有効性に関しては、ナトリウム部分排泄率の上昇、BUN/Cr比および血漿浸透圧の低下が認められたことより体液増加効果ありと判断された。しかし、CN群において脱水の発生が認められなかったことから、脱水予防の証明には至らなかった。【結論】非脱水症の高齢者における、長期間の ORTの安全性が証明され脱水予防の効果に関する有効性が示唆された。
収録刊行物
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- 静脈経腸栄養
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静脈経腸栄養 29 (2), 733-740, 2014
日本静脈経腸栄養学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204425230720
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- NII論文ID
- 130004487344
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- ISSN
- 18813623
- 13444980
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可