Cetuximab の重篤な有害事象とその対応

DOI
  • 松浦 一登
    宮城県立がんセンター頭頸部外科 東北大学大学院医学系研究科連携講座頭頸部腫瘍学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Serious adverse events associated with Cetuximab, and their management

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抄録

Cetuximab は頭頸部癌治療に世界で初めて導入された EGFR を標的とする IgG1 モノクローナル抗体薬であり, 日本においても2012年12月21日に承認された. 高齢者や腎不全患者など標準治療を行えない患者に対しては, 積極的に本治療法を取り入れてきた. しかし症例を積み重ねるにしたがって, 本剤特有の問題点 (インフュージョンリアクション, 放射線性皮膚炎, 間質性肺炎など) が浮かび上がってきた. 新規薬剤であるほど未だ経験したことない副作用・合併症があるため, 時には敢えて用いないという判断も必要である. リスクに対応するためには耳鼻咽喉科・頭頸部外科医のみで患者のマネージメントを行うのではなく, 他科・多職種でチームを作ることが必要である.

収録刊行物

  • 口腔・咽頭科

    口腔・咽頭科 29 (1), 83-89, 2016

    日本口腔・咽頭科学会

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