耳下腺 MALT リンパ腫の4例

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  • Four cases of MALT lymphomas of parotid gland

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抄録

悪性リンパ腫は耳鼻咽喉科の日常診療において遭遇する疾患として珍しくない疾患である. MALT (mucosa-associated lymphoid tissue) とは, リンパ節外の粘膜を介して外界と接する消化管, 耳下腺等の唾液腺に多く存在するリンパ組織のことである. この部位から発生するリンパ腫は MALT リンパ腫と呼ばれるが, 中間型から中型のB細胞性腫瘍細胞からなり, 反応性リンパ球, 形質細胞が混在する組織が特徴的でシェーグレン症候群で合併することが多いと知られている. MALT リンパ腫の術前診断で決定的な画像検査所見や血液所見には乏しく, 治療方法も確立されていないのが現状であるとの報告が多い. 今回当科で経験した症例の特徴および治療方針についてまとめた.

収録刊行物

  • 口腔・咽頭科

    口腔・咽頭科 28 (1), 95-101, 2015

    日本口腔・咽頭科学会

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