耳下腺腫瘍の超音波診断および超音波ガイド下穿刺吸引細胞診

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説明

超音波診断 (US) は軟部組織の分解能が高く耳下腺内の腫瘍性病変の検出に有用で, 腫瘍の内部性状および腫瘍被膜の状態, 腫瘍組織の周囲への浸潤の有無などの詳細な観察も可能である. 診断装置の性能向上によってBモードに加えてドプラ血流表示が進歩し, 耳下腺腫瘍内外の微細な血流を観察することで良性腫瘍である多形腺腫とワルチン腫瘍の鑑別および悪性腫瘍の鑑別も可能となった. 耳下腺腫瘍の穿刺吸引細胞診 (FNAC) では, 悪性腫瘍でも個々の細胞の異型性が乏しいものも少なくないため, 細胞診のクラス分類だけで判定するのではなく, 採取された細胞や背景因子も加味して判断し, 最終病理診断をフィードバックすることが正診率向上に重要である.

収録刊行物

  • 口腔・咽頭科

    口腔・咽頭科 22 (1), 73-78, 2009

    日本口腔・咽頭科学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204426223872
  • NII論文ID
    130004553071
  • DOI
    10.14821/stomatopharyngology.22.73
  • ISSN
    18844316
    09175105
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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